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歯車

いろいろそれなりに頑張ってみて、ちょっと人とは違うポジションに立ってみた。同じところに立って、同じように動ける人は知っている限りは誰もいない。それなりに自分というアイデンティティは築けた気はする。ちょっと言いすぎかもしれないけどね。


でもね、結局は歯車の一つなのよ。


たとえ歯車が一つ抜け落ちたとしても、残った歯車達が回り続け組織は動き続ける。何事もなかったように。どれほどアイデンティティを築き上げても、組織から見ればそれはそれはちっぽけなもので痛みなんてこれっぽっちも感じない。ちょっとさみしい気もするけどね。


でもね、歯車は一人じゃ回れないのよ。


だから歯車はお互いに連携し合い、保管し合いながら回ってる。そこから歯車が一つ抜け落ちるってことは、ほかの歯車が埋め合わせしなきゃならない。大きくなってみたり、別の歯車を当てこんでみたりして。それはそれはハタ迷惑で困った話だ。


でもね、それこそアイデンティティなのかもとも思うのよ。


たとえ残念だと言われても、どんなに引きとめられても、抜けたところで同じように回り続けられるのなら、そこに在った意味なんて全く無い。大きくならなきゃ駄目になったり、別の歯車を当てこまなきゃならなくって困ると言われることが、困らせることこそが自分がそこに在った意味であり、アイデンティティなのではと思う。不謹慎な話なんだけどね。


どれだけ僕は困らせることができたんだろう。


この組織で一緒に回ることはあと少ししかないけども、これからもより良く回れるように、あまり多くないかもしれないけども、持っている限りの潤滑剤を受け渡せればと思う。