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ザ・ゴール

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か


今年、一番最初に読んだ本。去年と同じ過ちをまたやってしまったかもしれない。そう、今年最も面白かった本を年の初めに読んでしまったかもしれない。昨年は残念ながらイノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)を読んだので、最も面白かった本にはならなかったのだが、今年はどうだろう。読み終えた後、「イノベーションのジレンマ」と同様の妙な高揚感を覚えた。
小説形式ということもあり、残念ながら冗長であり重要な要点が散乱している。たぶん、抑えるべき部分だけを抜き出したら10分の1のページ数にもならないかと思われる。しかし、同時に小説形式であることで、非常によみやすくすんなり頭に入ってくる。たぶん、要点をあげてそれについて説明されているだけであれば、必死に頭の中で整理して、記憶して、結びつける作業を繰り返す必要があるだろう。全体感を把握すると言う意味では小説形式のほうがいいのかもしれない。
最後の部分にTOCのプロセスが取り上げられているが、これはあとから付け足したのだろうか?いや、ふと思っただけなので確証はまったくないのだが、妙に浮いている。たぶん、この本が出来上がって時点ではTOCという言葉はまだなかったのかもしれない。著者の頭にある考えと経験を吐きだした形のような本だ。
しかし、本当に衝撃的な本だった。普通に何の疑いもなくストレートに考えれば当り前のことなのに、それが当たり前でなくなっていたことに気付かされた。「全体最適」とはどういうことか。この本のおかげでその視点を持てたと思う。