システム設計 第2版 基幹業務システム開発のためのウォータフォールモデル技法

システム設計―基幹業務システム開発のためのウォータフォールモデル技法

こんなのを読んでみました。いったい何故に??って感じですが。私がこの業界に入ったときには既にアジャイルが顔を出し始めていて、ウォーターフォールってのはこれ!!という内容の文献があまり見当たりませんでした。まぁ、いろんな文献をつなぎ合わしたらこの本の内容と同じになるのですがね。いつも忌み嫌っているウォーターフォールですが、ちゃんと体系だった内容で学習しないままで文句ばっかり言っていていいのか!?はたしていつもの業務はウォーターフォールなのか!?って言う疑問がわいてきまして読んでみた次第です。

感想はやっぱりウォーターフォール嫌いは直らなかったですね。それと認識に間違いはありませんでした。実に不思議なことだらけでした。要件は変わりやすいことやプログラミング時に発覚した要件ミスはえらいことになるなどと記述しているにも関わらず、その解決策を書いていない。書いてあるのは慎重につめていきましょうとだけ。まぁ、100%決められて100%揺らがないんだったらそれもありなんでしょうけどね。でも、完全な状態ってのはありえないとも書かれている。じゃぁ、一体全体どないしますの?

その他、ウォーターフォールの内容に関わらず、設計方法などにも言及されているのですが前時代の遺物のようでした。まさしく POA でした。

ちなみにこの本は大学の教科書用に作成されたようです。本文の中にそのほかの科目で説明するみたいな内容もありました。この内容を受講して覚えて、それをもとにこの業界に就職してくる学生もいるのですね。ってことを考えると妙に複雑な気分になりました。

しかししかし、一点だけ収穫がありました。それは 「HIPO」 が何の略か分かったことです(笑) ちなみに 「Hierarchy Plus Input-Output」だそうです。確かに。